アナストロゾール(アリミデックス) Anastrozole ホルモン剤−抗がん剤の種類 |
抗がん剤の特徴 |
アナストロゾール(アリミデックス)は1990年代にイギリスで開発された抗がん剤です。 この抗がん剤は乳がん細胞の増殖や発生に関わるエストロゲン働きを抑制するアロマターゼ阻害剤です。 エストロゲンは閉経前には主に卵巣でつくられる女性ホルモンですが,閉経後では,脂肪組織などでつくられます。 そのエストロゲンの合成に必要な酵素がアロマターゼであり,アナストロール(アリミデックス)はこの酵素の働きを低下させます。 エキセメスタン(アロマシン),レトロゾール(フェマーラ)と共にアロマターゼ阻害剤の第3世代に分類される抗がん剤です。 閉経後の乳がん患者に対しておこなわれた大規模臨床試験のでは,アナストロール単独,タモキシフェン単独,両者併用,の3つのケースが比較されました。 その結果,アナストロール単独の場合が最も再発のリスクが少ないことが証明されました。 |
抗がん剤治療の対象となるがん |
閉経後の乳がんが対象です。進行または再発した乳がんも対象となります。 手術後のホルモン療法にも使用されます。 |
投与方法 |
内服の錠剤であり,通常は1日1回経口投与されます。 |
抗がん剤の副作用 |
一般的な副作用としては,顔のほてりや吐き気・おう吐,頭痛,脱毛,倦怠感などの症状があげられます。 まれにですが,重篤な副作用として,皮膚粘膜眼症候群が起こることがあります。 この場合,頭痛,関節痛,倦怠感など,風邪に似た症状に続き,発熱が起こり,皮膚が赤くなり,水庖やびらんが粘膜や皮膚に広くあらわれます。 また,アナフィラキシーショックや血管浮腫が起こることもあります。 膣からの不正出血など生殖器系への影響も報告されており,これは以前にタモキシフェンによる治療を受けたことのある人に多くみらます。 この薬剤では骨を弱くして,骨折を起こす頻度が高いようです。 |
使用上の注意 |
肝臓や腎臓に重い障害のある人は慎重に投与する必要があります。 まれですが,、眠けや注意力の散漫などが起こることがあるので、自動車の運転などは 避けましょう。 この抗がん剤は閉経後乳がんを対象としており,基本的に妊婦や授乳婦の使用を想定していません。 動物実験では妊娠や授乳に対する危険性が報告されており,妊婦・授乳婦の使用は禁止されています。 |
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