オキサリプラチン(エルプラット) Oxaliplatin プラチナ製剤−抗がん剤の種類 |
抗がん剤の特徴 |
オキサリプラチンは1976年日本で発見され,その後スイスの製薬会社が研究を引き継ぎ,プラチナ製剤として開発された抗がん剤です。 作用機序は,がん細胞の2本のDNA鎖を結合することで,DNAの合成を阻害し,抗がん効果を発揮します。 このオキサリプラチンの特徴として,大腸がんに対して有効性を示すことで,特にフルオロウラシル(5−FU)と併用することで相乗効果があります。 オキサリプラチン,イリノテカン,フルオロウラシル(5−FU)は大腸がん治療の標準3剤と呼ばれています。 |
抗がん剤治療の対象となるがん |
切除不能か進行または再発した大腸がん。 FoLFoXと呼ばれる5FU,ロイコボリン,オキサリプラチンの3種類抗がん剤併用療法は,大腸がんに対する標準治療薬となっています。 |
投与方法 |
注射剤で,通常は1日1回,静脈内に時間をかけて点滴します。 |
抗がん剤の副作用 |
オキサリプラチンの特徴的な副作用として,末梢神経障害があり,手足のしびれや口唇周辺の感覚異常,知覚不全などがよくみられます。 一方,腎臓障害や聴力障害,骨髄抑制などの副作用はは他のプラチナ製剤よりも軽いといわれています。 その他,気管支けいれんなどをともなう重篤なアナフィラキシーショックが起こることもあります。 その副作用としては,吐き気・嘔吐,食欲不振,視力の低下や頭痛,倦怠感などもみられます。 |
使用上の注意 |
この抗がん剤の副作用にみられる末梢神経障害は,冷たいものに触れたりすることで起こりやすくなります。 冷たいものを飲んだり,触れる場合には十分注意してください。 オキサリプラチンはシスプラチンに比べて腎臓に対する毒性が少ない為,腎障害を防ぐために投与時に大量の水分を摂取する必要はありません。 重篤な感覚異常または知覚不全のある人や他のプラチナ製剤により過敏症を起こしたこと のある人は使用できません。 動物実験で催奇形性が報告されている為,妊婦または妊娠している可能性のある人は使 用できません。授乳は控えてください。 |
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