BRM療法

   BRM療法は免疫力全体を高める治療法

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B R M 療法                          
Biological Response Modifiers theraphy                            
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BRM療法とは生物から得た成分を用いる非特異的がん免疫療法

 
     
BRM(Biological Response Modifiers)療法とは生体応答調節剤療法と訳される非特異的がん免疫療法です。

この治療法に使用される物質は細菌やキノコなどから抽出された生物薬剤です。

この治療法では,ある種の物質を投与することで,免疫系をはじめ,体全体の機能を調節することにより,治療効果を得ようとしています。

これは,がん細胞を直接たたこうとする抗がん剤とは全く異なる考え方であり,どちらかといえば,からだ本来の機能を高めようとする漢方薬など東洋医学的な治療法ともいえるでしょう。

したがって,BRM療法を広い意味でとらえれば,漢方薬やも含まれるといえます。

ただし,BRM製剤と呼ばれるものが,漢方薬と異なるのは,有効とされる成分のみを生物などから抽出し,利用している点です。

この治療法は単独では,効果が弱いいため,免疫力が低下してしまう外科療法や放射線療法や抗がん剤治療などと併用することによって,その効果を発揮できる補助療法として主に使用されています。


BRM製剤の種類と効能

BCG  BCGはもともと結核の予防ワクチンとして作製されたものですが,1970年に行われた悪性黒色腫に対するBCG生菌による治療によってBRM製剤として注目されるようになりました

現在では主に膀胱がんの膀胱内注入療法で使用され,再発予防効果が高いとされています。
ピシバニール(OK-432)  溶連菌から作製されたもので,好中球,NK細胞,マクロファージ等の免疫細胞をを活性化します。

現在では胃がんや肺がん,がん性胸腹水や化学療法が効かない頭頸部がん,甲状腺がんなどに使用されています。
 
PSK  PSKは,菌類のカワラタケ(サルノコシカケ)の菌糸体から抽出された蛋白多糖複合体で,がん治療では内服で用いられます。

副作用がほとんどないみられませんが,効果は弱いといえます。

投与は胃がんの手術や結腸・直腸がんの化学療法との併用に限定されています。
 
レンチナン  レンチナンとは,シイタケの子実体から抽出した多糖体(βグルカン)で,T細胞やマクロファージ,NK細胞などを活性化します。

静脈注射又は,点滴により投与します。がん患者の悪液質やQOLを改善するという報告があります。

適応は手術不能または再発胃がんにおける抗がん剤(テガフール)との併用に限定されています。
ベスタチン  細菌(放線菌)由来のBRM製剤です。骨髄幹細胞を刺激して造血作用を高め,免疫細胞を活性化するだけでなく,がん細胞にも直接作用してアポトーシスを誘導する.する効果があります。

成人非リンパ性白血病に対する完全寛解導入後の維持や強化の目的で使用され,抗がん剤と併用されます
 
シゾフィラン
(ソニフィラン)
 
スエヒロタケから抽出された多糖類で,放射線療法と併用し,筋肉注射で投与します。

適応はできるがんは子宮頸がんで,放射線療法との併用に限られています。
 
 レバミゾール
もとは線虫駆虫薬の1種として開発されたイミダゾール化合物でしたが,免疫細胞の誘導効果があることが発見されました。

肺がんや大腸がんの術後において,抗がん剤フルオロウラシルとの併用で延命効果が得られたとの報告もありますが,臨床効果は確立されたものにはなっていません。



   
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