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    喉頭がんの特徴
 
 喉頭がんの発症数はがん全体の約2%程度であまり多くはありませんが,頭頸部のがんの中では最も発症頻度は高いがんです。

 比較的早期に発見されることが多く,早期治療もしやすいがんです。喉頭がんの5年生存率は65〜70%前後と,高い生存率です。喉頭がんの発症は60歳以上が多く, 発症率は10万人に3人ほどです。

 男性に発症する割合が多く, 10:1で男性の喉頭がん患者が多いという特徴がありますが,女性患者の9割は喫煙者です。 したがって喉頭がんは喫煙と深い関わりがあるがんといえます。

 喉頭がんは,声帯がん,声帯上部がん,声帯下部がんの3種類に分けることができます。喉頭がんの中で最も発症率が高いのは声帯がんで,す。

 喉頭がんはそのほとんどが上皮の基底細胞が悪性化した扁平上皮がんです。
 
 
   
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  喉頭がんの初期 症状
 
 声門がんは,声がれ,声のかすれが起こることから始まります。
声門がんはリンパ節への転移は少ないのが特徴です。

 
 声門上がんは声の異常はなく,のどの異物感を感じ,やがて物を飲み込んだときの痛みが出てきます。しかし,声門がんとは異なり,首のリンパ節の腫れも早期に見られます。さらに進行すると,呼吸困難や声のかすれもみられるようになります。

 声門下がんは,進行するまで症状が出にくいことが特徴で,進行してくると声のかすれや呼吸困難が見られるようになります。


 
 

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  喉頭がんの原因
 
 
喉頭がん発症の危険因子は喫煙とアルコールです。米国におけるがん死亡調査によれば男性の喫煙者の咽頭がんや口腔がんになる率は非喫煙者と比較して30倍近くとなっており,女性でも5.6倍です。

 喉頭がんを発症した患者の喫煙率は9割以上になることから考えても,喉頭がんの主な原因は喫煙といえるでしょう。

 また,地域的に強いお酒を好む地方に喉頭がんは多く,熱い食べ物や辛い刺激の強い食べ物を好んで食べる人にも喉頭がん発生は多いと報告されています。

 これらの食べ物を好む地方にに喉頭がんの発生が多いのは,これらが喉頭の粘膜細胞を傷つけ,細胞の遺伝子変異を起こしやすくなるからだと考えられます。

 したがって,これらの嗜好品や食品の摂取を抑えることが喉頭がんの予防では最も大切です。

 
 
 
       
喉頭がんの検査
  
 検査では,まず小さな鏡(間接喉頭鏡)や内視鏡(ファイバースコープ)を挿入して検査します。
 
 さらに,組織の一部を採取し,顕微鏡で診断する生検も行います。この生検では,多くの場合のどに局所麻酔を行います。

 これで,喉頭がんと診断された場合,エックス線やCT,MRIでがんの進行状態や広がりなどを調べます。

 
       
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 ■
喉頭がんの病期


病 期
(ステージ) 
 診 断 治療方法
  声門がん  声門上がん 声門下がん 声門がん  声門上がん  声門下がん
 1期  a がんは声帯の一方に限局している。 声門上部の1つの部位に限局している。 がんが声門下部に限局している。  放射線治療が中心になる。がんの場所によって喉頭の部分切除を行う。
ガンが限局している場合はレーザー切除手術を行うこともある。
放射線治療を行う。喉頭の部分切除,がんの部位などによっては喉頭全摘出を行うこともある。 
 b がんは両方の声帯に浸潤しているが声帯内にとどまっている。
 2期 がんは声門上または下に浸潤している。  がんは声門上部の他の部位に浸潤している。  がんは声帯に浸潤している
 3期 声帯は固定され,がんは喉頭内にとどまっている頸部リンパ節に3センチ以下の転移が一つある。   喉頭全摘出術が第1選択になるが,放射線治療後,再発した場合に喉頭全摘出術を行うこともある。
リンパ節転移がある場合は頚部郭清術を行う。
化学療法を行うこともある。
 
喉頭全摘出と甲状腺の切除,および気管食道リンパ節の郭清を行う。術後,放射線治療を行う。
イヒ学療法を行うこともある。
 
4期  a  咽頭,頸部,甲状腺,食道などへ浸潤している。
頸部リンパ節に6cm以上の転移があり多発している。  
3期の治療,あるいは対症療法や緩和療法を行う。
臨床試験への参加を考慮する。 
b 遠隔転移している。
UICC TMM分類


         
      喉頭がんの治療
 
 喉頭がんの治療は基本的には放射線治療と外科手術が中心です。早期がんに対しては,一般的に放射線治療やレーザー治療が行われます。

 手術の場合,早期がんの場合は喉頭の部分切除,進行がんに対しては喉頭の全摘出を行います。

 全摘出をすると声が出せなくなり,QOLの低下が問題になることから,最近では進行がんに対してもできるだけ喉頭を温存するような治療法が行われるようになりました。

 放射線治療単独では進行がんを治すことは困難ですが,化学療法と併用する化学放射線療法は近年その効果が認められるようになり,進行がんでも手術をせずに,化学放射線療法が選択されるケースも増えています。
 
 局所進行喉頭がんの,病期3〜4の喉頭癌患者547人を対象とした無作為化試験では,放射線化学同時併用療法の有効性が証明されています。

 この試験では,放射線療法単独群や,化学療法後に放射線療法を併用した群よりも,放射線療法と化学療法を同時に行った群は,生存率には差がないものの,2年後の喉頭保存率が有意に高いことが報告されています。

 

声門がん
 1〜2期は放射線治療を行います。
喉頭がんの放射線治療の場合,体の外側から喉頭に放射線を照射します。1回あたり数分の照射を一日一回行うだけなので通院で治療を受けることができます。 治療後の声の質はほぼもとどおりになります。

 また,早期のがんに対してレーザーによる切除手術を行う治療も増えています。ごく早期であればレーザーによって病巣を完全に切除することもできますが,レーザー治療後の音声の質は,放射線治療と比較すると劣ります。

 また早期がんでも放射線で効果が見られない場合は,喉頭の部分切除を行います。 声帯は温存されるため,もとに近い声が出せるようになりますが,治療後は声のかすれがみられることもあります。

 3期以降は,基本的に喉頭の全摘出を行いますが,声が出せなくなるなどの問題もあるため,放射線化学同時併用療法を試みる施設も増えています。


声門上ガン
 早期は放射線で治療します。声門上がんは首のリンパ節に転移しやすいため,声門がんよりも広い範囲に照射します。
 
 しかし放射線治療で効果がみられない場合は,その喉頭を部分切除します。 3期以降は,喉頭を全摘出しますが,放射線治療でがんを小さくしてから摘出する方法が取られ場合もあります。

 がんが首のリンパ節に転移した場合は、転移したリンパ節とその周辺の組織を切除する頚部郭清術(けいぶかくせいじゅつ)を行います。


声門下ガン
 声門下がんの場合は上記と治療法は大きく変わり,たとえ初期ステージだった場合でも放射線治療が優先される事は少なく,外科療法による喉頭部分切除が行われるのが一般的です。

 がんが前方に限局していれば,喉頭の部分切除を行います。しかし,声門下がんは初期症状がほぼ無く,発見時にはかなり進行している事が多いので,喉頭全切除を選択することもよくあるケースです。
   
         
 
 

         
     喉頭がん治療後の問題点
 

 喉頭は発声のための声帯があり,しかも肺や食道ともつながっているため,治療後のQOLの低下が問題となります。

放射線治療後 
  治療中は炎症(咽喉頭炎)が起こり,声が出にくくなったり,ものを飲み込むときに痛みが生じたりします。しかし,このような症状は内服薬で抑えることができます。

 治療後は咽喉頭が乾燥するため,のどに違和感を感じることもありますが,放射線治療は音声の面でもほぼ,元通りに回復し,QOLは良好に保つことができます。
 
  また,ごくまれですが,治療後数年たってから,照射部位に二次がんが発生することもあります。


喉頭部分切除術後
 手術後しばらくは喉頭が十分に機能しないため,気道を確保する必要があり,気管に穴を開けます。この気管切開孔は一時的なものですが,2週間程度は発声ができなくなります。

 声門の上部が切除された場合,食べ物が気道に入りやすくなり,むせて食事がしづらいことがあります。

 また手術で声帯の一部も切除されてしまった場合,治療後も声のかすれが残ることがあります。



喉頭全摘出術後
  最も大きな障害は発声ができなくなることです。 喉頭をすべて摘出すると,気道を確保するため,首の付け根の前側に永久気管孔という穴を開ける必要があります。
 
 入気管孔を開けると,呼吸はできますが,気管にごみが入りやすくなり,痰の量が増えたり,入浴をすると,肺に水が入る危険がある,嗅覚がなくなるなど,QOLの低下は避けられません。 


 どの治療でも,治療後は喉頭がん再発の予防や早期発見のため,定期的に検診を受ける必要があります。また,がんが再発してしまった場合,喉頭を温存していた人は通常は喉頭の全摘出となります。    
   
 
 

         
      喉頭全摘出後の発声法
 
 声は,肺から吐き出される息によって喉頭にある声帯が振動して作られます。したがって,喉頭全摘後,発声ができなくなりますが,それを補うための発声法があります。それぞれ,長所と短所があるため,自分に最も適した方法を選択します。

食道発声法
 もっとも普及している発声法で,食道の中に空気をため,その空気を吐き出すときに,咽頭または,食道の粘膜を震動させて声を出します。道具を使わないため,いつでも会話ができるメリットはありますが,習得するまでにかなり時間が必要です。

パイプ式人工喉頭(タピア笛)
 首に開けた気管孔と口をパイプで連結させます。このパイプの中に声帯のはたらきをするゴム製の膜が入っていて,その膜を吐く息で震動させて発声します。 大きな声が出せ,音質もすぐれていますが,大きな器具を装着する必要があります。

電気人工喉頭
 肺からの空気は使わずに,ブザー音が出る電池式のバイブレーターを使って発声する方法です。これは小型のマイクのような形をしている器具で,のどにあて,電気で振動させながら発声どおりに口を動かすことで声を出します。


 体力を使わなくても発声でき,音声は明瞭ですが,音質は機械的違和感があります。

シャント法
 手術で気管と食道をつなぐシャント(トンネル)をつくり,呼気を食道に送り込んで,食道の粘膜をふるわせ,発声します。声はすぐに出せるようになりますが,飲食物が食道から気管支へ漏れて,肺炎を起こすこともあります。

 しかし,最近では、プロヴォックスという人工喉頭ができ,食道の側の弁により,声を出すときだけ弁が開いて空気が食道に流れ込むようになって,肺に飲食物が入ることを防ぐことができるようになりました。


 
       
 

         
    免疫細胞療法
 
 
免疫細胞療法は患者自身のリンパ球などの免疫細胞を体外で増加させたり,活性化させたりすることでがん細胞に対する攻撃力を高めようとする治療方法であり,血液が通うところならどこでも効果があり,副作用もほとんどなく,どのようながんでも適用できます。 

 喉頭がんの治療に放射線や手術を用いたことにより, 免疫力が低下していると考えられ,がんの治療の直後は,再発しやすい状態となっています。

 したがって,この免疫細胞療法で免疫力を高めるということは,再発防止には有効と考えられます。

  現在,免疫細胞療法は活性化させる免疫細胞の種類により,いくつかの方法があり,治療法も新しいものが考案され,奏効率も向上しています。詳しくは免疫細胞療法のページをごらん下さい。   
   
         
         
 
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