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   胆道は胆汁を一時的に蓄える胆嚢と十二指腸へとつながる胆管とにわけられます。胆汁は脂肪の消化を助ける消化液で,胃の中に食物が入ると,胆嚢から十二指腸へ胆汁が流れますが十二指腸への出口には乳頭部があり,胆汁が出過ぎないよう普段は閉じられています。

 これら胆汁の通り道である胆嚢にできるがんを胆嚢がん,胆管にできるがんを胆管がんと言い,この二つをまとめて胆道がんとよびます。

 2001年のデータでは胆道がんによる死者は年間約1万5千人で,近年増加傾向にあります。特に胆嚢がんの発症に関しては,女性が男性を上回っています。

 胆嚢がんの5年生存率は20%~40%で,外科手術ができる症例は20~30%です。また胆管がんの5年生存率は30~40%で,発症部位では胆管の上部にできるがんが最も多くなっています。
 
 
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胆嚢と周辺臓器の構造
   
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    胆道がんの原因
 胆道がんの発症の因子で最も影響が大きいと考えられているものに胆石があります。これは胆石により,胆嚢や胆道にたまった胆汁が変性して,粘膜に影響を与えるためと考えられています。
 
 胆嚢にがんがある人の約5%~7%が胆道がんを発症し,胆嚢がんで胆石を持っている患者の割合は50~70%になります。
 
 

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  胆嚢がんの症状
 胆嚢がんは症状があらわれにくいがんです。したがって症状がでたときはある程度進行している状態といえます。

 胆嚢がんの初期には症状はありませんが,周囲の臓器にまで拡がると,腹痛,黄疸,発熱,体重減少,しこりなどがみられます。
 
 腹痛はよくみられる症状ですが,胆石がある場合,背中まで痛くなることがあります。また黄疸はがんの腫瘍が大きくなり,胆道を塞ぐため胆汁が血液中に入るため起こる症状で,全身が黄色に変色します。
 

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  胆管がんの症状
 胆管がんは腫瘍が胆管を塞ぎ,胆汁の流れを妨げるため比較的早期から黄疸がみられ,80%以上の患者にみられます。これを閉塞性黄疸といいます。
 
 胆汁に含まれる黄色い色素はビリルビンと呼ばれ,胆道が閉塞することにより,血液中の濃度が高くなるため,黄疸となりますが,さらには尿の中に排出されると,尿が茶色に変色したりします。また胆汁が腸に流れなくなると便の色が灰白色になります。

 閉塞性黄疸がながびくと,細菌が血液中に入りることによって,敗血症となり,ショック状態がおこることもあり,注意が必要です。
 
 閉塞性黄疸は,発熱や悪寒をともないます。これは胆汁に細菌が感染したためにおこります。また胆管がんにより,みぞおちから右脇腹に鈍い痛みが起こることがあります。
 

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    胆道がんの検査
超音波診断
 胆道がんではまずはじめに行われる診断法です。最近は内視鏡と超音波検査装置を組合せた診断法により,発見が容易になっています。

 さらにはCTやMRIも使われます。また十二指腸の胆道への出口である乳頭から細い内視鏡を入れ,胆道を検査する方法もあります。

 これらの検査の他にも,血液検査で肝機能検査,ビルビリン検査,腫瘍マーカー検査などをおこないます。
 
 

胆嚢がんのステージ(病期)
 
I期 がんが胆嚢内にとどまっている。
II期

がんが胆嚢周囲に一部拡がっている状態。第1群までのリンパ節転移がある。肝臓または胆管へ浸潤していることがある。

III期 がんが胆嚢周囲(Ⅱ期よりも広い範囲)に拡がっている状態。第2~3群までのリンパ節転移があり,隣接臓器(肝臓や胆管など)への浸潤している。
IV期 がんが胆嚢の外の他の臓器に浸潤している。第4群へのリンパ節転移がある。肝臓などへも深く浸潤し,遠隔転移もしている。

胆管がんのステージ(病期)
I期 がんが胆管の中だけにとどまっている状態
II期 胆管と隣り合う臓器に拡がっていることが疑われるか,あるいは胆管近くのリンパ節に転移をしている状態
III期 胆管と隣り合う臓器(膵臓,肝臓,十二指腸,胆嚢など)に確実に浸潤しているが,その範囲がごく近くにとどまっていると考えられる状態。また,II期より遠くのリンパ節に転移している。
IV期 III期より広い範囲に浸潤し遠隔転移してる。また腹部の中にがん細胞が拡がる腹膜播種(ふくまくはしゅ)がある状態


  胆道がんの治療
胆嚢がんの外科治療
 初期に発見された場合は胆嚢だけを切除します。しかし1期及び2期にまで進行した場合は,胆嚢だけでなく,隣接した周囲の組織や臓器(肝臓の一部とリンパ節)も切除します。

 さらに2期から3期にまで進行した場合,胆管を切除するとともに,肝臓の切除範囲も拡大します。胆嚢がんは外科的切除が最も有効な方法ですが,発見されたときは手術が不可能なほど進行している場合が多いという現状があります。

 また最近は腹腔鏡による手術も行われるようになりました。患者への負担が軽く,入院期間も短くて済むというメリットがありますが,胆嚢がんでは,リンパ節,胆管,肝臓への転移が早く,そこまで転移していまうと腹腔鏡でそれらを手術することは困難です。

胆管がんの外科治療
 胆管がんも有効な治療は手術による切除です。胆管のどこに発症したかにより切除部位もかわってきます。

 肝門部や上部の胆管にできたがんは,肝臓への転移しやすく,胆管とともに肝臓を切除します。

 また胆管の中央部にできたがんでも,肝臓や膵臓へ拡がっていることは多く,肝臓や十二指腸や膵臓の一部(膵頭)が切除の対象となります。

 胆管下部に発症したがんは多くの場合十二指腸と膵臓の一部(膵頭)を切除します。胆管を切除した場合,肝臓からの胆管と空腸をつなぐ,再建術が必要になります。
 
 

  放射線治療
 胆道がんの多くは腺がんのため,放射線はあまり効果が期待できないとされています。また胆道付近には重要な臓器が隣接しているため,大量放射すると周辺臓器の出血や潰瘍を生じさせることがあり,注意が必要です。
 
 したがって手術の前後に補助的に照射したり,胆管の腫瘍を小さくして黄疸の症状を改善したりするために行われることが多いようです。
 
 


  抗がん剤治療法
 胆道がんの抗がん剤治療は,あまり効果はないとされ,標準的ながん治療法としては確立していません。