がん治療の代替療法

がん治療中に補助的に使用することも効果的

  がんの代替療法  

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  がん代替療法・がん代替治療
   
がん治療には三大治療法と呼ばれる手術,放射線,抗がん剤以外のがん治療法があります。 これをがんの代替療法と呼びます。この代替療法には漢方,気功といった東洋医学的なものから,食事療法,サプリメント,免疫療法,心理療法など様々なものがあります。
 
ここでは標準的ながん治療として確立はしていませんが,科学的根拠が明確になっているものを中心に紹介したいと思います。免疫細胞療法は別のページで紹介していますので,ここでは免疫細胞療法以外の治療方法を紹介したいと思います。代替療法は統合医療の一環として近年注目されています。

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高濃度ビタミンC点滴療法とは

この治療法は,維持液に混ぜた超高濃度のビタミンCを点滴で血液中に投与すると,ビタミンCががん細胞に直接抗がん効果を発揮するというものです。

ビタミンCには免疫細胞を強化する機能もありますが,この高濃度ビタミンC点滴療法の中心となる機能は,免疫療法などとは異なり,ビタミンCそのものが直接がん細胞を死滅させる抗がん剤としての効果を発揮するというものです。

この治療法は近年になり評価されはじめていますが,その歴史は意外に古く,ノーベル化学賞(1954年)と平和賞(1962年)を受賞したアメリカのライナス・ポーリング博士が1974年に提唱した治療法で,高濃度のビタミンCが免疫を強化するだけでなく,選択的にがん細胞を殺す効果があるというものです。

その後,多くの研究者によって研究が行われましたが,多くがビタミンCの投与を点滴でなく,経口で行ったため,効果が得られず,この効果を否定する発表が多くなされました。

しかし,ポーリング博士の研究を引き継いだリオルダン博士は,カンザス州に人間機能改善センターを設立し,超高濃度ビタミンC点滴療法の研究を重ね,「リオルダン・プロトコール」という基本プログラムを確立したのです。現在,超高濃度ビタミンC点滴療法を実施している医療機関の多くが,このプログラムに基づいています。

ビタミンCが抗がん効果を発揮するためには,血液中に300mg/dL以上という高濃度で存在しなければならず,この濃度は経口摂取では到底無理なのです。経口摂取から血液中に取り込まれるビタミンCには限界があり,いくら大量に経口摂取しても血中濃度はわずかしか上昇しません。

日常摂取しているビタミンCが抗がん剤としての機能を持つということは,なかなか信じられないかもしれませんが,
2005年,NIH(米国・国立衛生研究所)が「高濃度アスコルビン酸(ビタミンC)点滴はがん細胞にのみ選択的に毒性として働く」という内容の論文を発表し,その後の研究によってもその作用機序が明らかになりました。


ビタミンCが抗がん剤として機能し,人体に害を及ぼさないメカニズムは次のように説明されています。
 
ビタミンCは構造上,がん細胞に取り込まれやすく,がん細胞に集まったビタミンCは大量の過酸化水素を発生します。その過酸化水素のはたらきにより,がん細胞は死滅します。

しかし,正常の細胞に対しては過酸化水素が発生しても,細胞内のカタラーゼという酵素によって除去されるので無害です。

すなわち,ビタミンCは血管の外に出ると過酸化水素となり,この過酸化水素は正常細胞ではカタラーゼによって中和され無害となりますが,がん細胞はカタラーゼが欠損しているため,過酸化水素を中和できず死滅します。これがに対するビタミンCの抗がん作用なのです。

また,がんになると免疫細胞が大量に酸素を消費するため,体が酸化体質となり,血行不良などがおこり,体力低下と共に自然治癒を妨げる原因となります。ビタミンCは抗酸化作用により,このような体質を改善し,がんと戦う体力を回復させることができます。


さらに前述したように,ビタミンCは免疫細胞の働きを強化する機能もあり,これらの相乗効果により,抗がん効果を発揮していると考えられます。


高濃度ビタミンC点滴療法の実際

 一般的な方法としては,点滴となる維持液に1回目15g,2回目25g,3回目50gと段階的にビタミンCの濃度を上げていき,血中濃度ががん細胞に効果を発揮するようになるまで量を調節していきます。

 点滴総量は1回に500ml〜600mlで,週に1〜2回の点滴を行い,3ヶ月間でその効果を確認し,ビタミンCの量を調節していきます。


高濃度ビタミンC点滴療法の副作用

 ビタミンCは水溶性ですみやかに尿中に排泄されるため,高濃度ビタミンC点滴療法には重大な副作用はないと言われています。

 これまでに報告されているものとして,まれですが腎結石を発症したという報告があり,また,心不全,腎不全,腹水,浮腫に注意が必要です。また,低カリウム血症が見られることもあり,カリウムが減少した場合補う必要があります。
 

高濃度ビタミンC点滴療法の効果

2005年にアメリカの国立衛生研究所(NIH), 国立ガンセンター(NCI), 食品薬品局(FDA)の科学者が超高濃度ビタミンC点滴療法ががんに有効であるという基礎研究論文を発表しました。

また,2006年にはアメリカの国立衛生研究所(NIH), 国立ガンセンター(NCI)や大学の研究者らが超高濃度ビタミンC点滴療法が明らかに有効であった腎臓がん,膀胱がん,悪性リンパ腫の3症例をカナダ医師会雑誌に発表しました。

さらに,2008年,米国立衛生研究所の研究チームが高濃度のアスコルビン酸(ビタミンC)がマウスに異種移植した進行性腫瘍の成長を抑制すると発表しました。すなわち,マウスによる実験で,様々ながん細胞に細胞毒性を示し,正常細胞には悪い影響を与えないことを明らかにし,予後不良あるいは治療の選択肢が限られているがん患者に恩恵をもたらすと考えられると発表しています。

この治療法の効果を証明するには,効果を示した多くのデータと臨床試験が必要となりますが,現時点でもある程度の効果があるのは明らかなようです。また,この治療法はほとんどすべてのがんに適用できます。

日本でも,この治療法を受ける患者も増加していますが,免疫療法と組み合わせて,治療をおこなっているところも多く,抗がん剤のような副作用もほとんどないため,患者の負担も軽く,今後のデータの裏付けによって効果がさらに証明されればこの治療法を選択する患者も増えるでしょう。
 


がん代替療法としての免疫治療とは


がん細胞は,遺伝子の変異によるもので日常的に発生しており,免疫細胞はこのような変異した細胞を殺傷し,人間の体を守っていますが,がん細胞は時として巧みにこのような免疫細胞の攻撃をかわし,増大してしまいます。

そして,目にみえるほど大きくなったときには,免疫細胞の力,数だけではなかなか太刀打ちできないという実態があります。

そこで,このような免疫細胞を強化すれば,がん細胞を抑えることができるのではないかという考えから,免疫治療というがん代替療法が実施されています。

免疫治療には,患者の免疫細胞を体外に取り出し,活性化,増殖させてから体内に戻すという,免疫細胞療法という治療法があり,広く行われていますが,別のページで紹介していますので,ここでは区別し患者の体内で免疫力を強化する方法について紹介していきたいと思います。

免疫治療では以前丸山ワクチンが話題になりました。丸山ワクチンは日本医科大名誉教授だった故丸山千里博士がハンセン病患者や結核患者にがん患者がほとんどいないことからヒントを得て開発したもので,結核菌から抽出した多糖類が,NK細胞などのリンパ球を活性化するというものです。

これから,紹介する免疫治療は,医学博士で日本免疫治療学会の会長でもある,宇野克明氏が開発した治療法であり,この治療法は コンフォート病院で受けることができます。


 
コンフォート病院における免疫治療

この病院で行われる免疫治療では,単に免疫細胞を活性化するだけでなく,その免疫機能を維持させるためにアミノ酸を服用したり,免疫細胞が攻撃対象とするがん細胞の目印である,がん抗原を発現しやすくする薬剤の投与も行っています。

さらに血液中の免疫抑制物質や悪疫質の排除を目的としてキレーション薬剤の点滴をも行う場合もあり,他に腫瘍の血管新生を阻害する分子標的治療薬であるアバスチン投与も行っています。

すなわち,この病院での治療法は免疫細胞の強化を中心として,その効果を高めるために複数の治療法を使う統合医療であるといえます。

 この病院での治療法をまとめると以下のようになります。

1)キノコから抽出した植物性多糖類「CS−82MD」の内服
 この「CS−82MD」は宇野克明氏によれば,市販されているキノコ系サプリメントとは,力価,精度が異なり,市販はされていません。この多糖類はリンパ球を刺激し,活性化させます。             

2)ハーブ系アミノ酸複合体「D−12」の内服 
 キノコ系サプリメントは一時的に免疫細胞を活性化できても,その維持が難しく,免疫細胞が機能しなくなることもあり,アミノ酸を内服することで,免疫細胞が活動によって消費したアミノ酸を補い,免疫細胞の活動を維持することができると説明されています。
 

3)がん抗原を発現させ,リンパ球のがん細胞への誘導を促す医薬品「AGH」の点滴投与
 免疫細胞はがん細胞が発現しているがん抗原を認識して攻撃するため,がん抗原を見失うと攻撃できなくなります。そこで「AGH」を投与することで,がん抗原を発現しやすくし,免疫細胞のがんへの集中性を高めます。


4)免疫キレーション点滴「IC−CompleX」の投与
 がん細胞の成長にともない,大量の酸素が消費され,リンパ球も酸化されてしまいます。すると大量の免疫抑制物質が放出され,悪疫質という状態になり,体も衰弱してしまいます。このような免疫抑制物質を排除する目的で行われます。


5)血管新生阻害薬「アバスチン」の投与
 がん細胞はある程度の大きさになると血管を新たに形成し,人体から栄養素や酸素を奪って急速に増大します。これを血管新生と呼びますが,アバスチンはこれを抑制し,がんの増大を抑えることができます。


6)抗がん剤のカテーテル投与
  一般的に抗がん剤は点滴による全身投与になりますが,正常細胞へのダメージから副作用も大きいため,この病院ではカテーテルで抗がん剤を局所に投与し,正常細胞や免疫細胞へのダメージを抑えています。
 
以上がこの病院での治療法の概略になりますが,すべての患者に上記のすべての治療法を行っているわけではなく,患者の状態を見て必要な治療法を選択しています。

また,公開されている以下のデータを見る限り,一般的な抗がん剤治療よりは有効であり,QOLも高く維持できていると考えられます。
 
がん免疫治療による生存率
この病院ではこのがん免疫治療による生存率の
データを公開しています。
 
このデータの対象となった患者はすべてステージ4の進行がん患者です。
 
一般的な抗がん剤治療の治療開始後500日
の生存率が0%であるのに対して,この治療法では50%前後の生存率が認められています。

対象となった患者の数は明らかにされてはいませんが,このデータで判断する限り,抗がん剤単独と比較してこの免疫治療の優位性は明らかです。
 

また,この病院では血液検査でがんの活動状況や免疫低下レベルがわかるがん免疫ドック(イムノドック)も実施しています。


生物有効物質CCD−17とは


CCD−17
とは活性酵素プロポリスです。これまでもプロポリスには抗がん効果があると言われ,サプリメントも販売されていました。

この活性酵素プロポリスがこれまでのプロポリスと異なる点は従来のプロポリス製品の多くがアルコールなどの溶媒を使って抽出し,フィルターで濾過していたのに対し,このCCD−17は画期的なRAE製法でプロポリスを抽出するのに成功していることです。 

ミツバチはプロポリスをつくる際に,プロポリスを溶かす酵素を分泌します。 そこでこの酵素を利用してプロポリス成分を溶かして,プロポリスの成分のほとんどを失うことなく閉じこめた,いわば生のプロポリスがCCD−17です。

生物漢方薬研究家の中村峰氏は,このRAE製法でつくられたプロポリスに抗がん効果や抗がん剤副作用軽減効果に着目し,プロポリスの未解明物質がこの効果をもたらしていると考え,この物質を「CCD−17」と命名し,抗がん効果に関する研究を進めました。

 そしてマウス投与を中心に研究を進めた結果,以下のような効果が実証できました。
体外における試験での腫瘍細胞増殖抑制効果

胆がんマウスにおける腫瘍抑制効果,造血機能促進効果,抗がん剤副作用緩和作用

肝臓充実性腫瘍Heps(中身が詰まった腫瘍)の抗癌剤テガフールを上回る腫瘍縮小効果

マウスへの大量投与による副作用などの毒性がない安全性の確認

以上の報告はあくまでマウスに投与した場合であり,人体に対しては臨床試験は行われていないので,上記の報告が必ずしもあてはまるけではありませんが,肺がん,卵巣がん,胃がん,前立腺がん,大腸がんなど多くのがんで良好な成績を修めたと報告されています。

上記の効果の他にもCCD−17にはテルペン類化合物の免疫強化作用,天然フラボノイドに疼痛緩和作用があり,その効果はアスピリンやインドメタシンと同等かそれ以上と報告されています。

また,1991年の第50回日本癌学会総会で国立予防衛生研究所ウイルス室長の松野哲也博士は「プロポリスに含まれる殺癌細胞物質」という研究内容を発表し,翌年の第51回日本癌学会総会では,「プロポリスの抗腫瘍作用」について報告しました。

 この研究により,プロポリスの抗がん作用を持つ物質がある程度特定され,抗がん効果が示されました。これまでも成分を特定せずに「プロポリスががんに効いた」という報告は数多くありましたが,松野博士の研究により,はじめて抗がん作用のある成分の特定とその抽出に成功しました。

 
プロポリス抗がん成分

クロレダン系ジテルペン
がん細胞が遺伝子を複製する際に働く酵素「DNAポリメラーゼα」の活性を阻害。試験管実験による肝がん,子宮頚がん,パーキットリンパ腫細胞死滅作用

ケルセチン
動物実験による発がん抑制作用,がん細胞増殖抑制作用(プロポリスに含まれるクリシンという成分に同様の作用を確認)

アルテピリンC
がん細胞壊死作用

カフェイン酸フェネチルエステル
がん抑制遺伝子「P53遺伝子」の異変が起こしたがん細胞損傷作用,化学発がん剤による皮膚がん増殖抑制作用

活性酵素PRCA
がん細胞増殖抑制作用。がん細胞のDNA合成能力阻害作用

このとき抽出された成分は,ケルセチン,カフェイン酸フェネチルエステル,クロレダン系ジテルペンという物質で,いずれもフラボノイド系の物質です。

ただし,上記の物質の検証はアルコール抽出によるもので,CCD−17にはより多くの成分が含まれているとのことです。

CCD−17の研究者は漢方学的立場から,酵素等より多くの成分がそのまま活かされているからこそ,それらの相乗効果によりCCD−17にこのような強い抗がん効果が見られると報告しています。

研究者の出版している書籍では抗がん剤と比較して,それらを上回る腫瘍縮小効果が報告されていますが,
前述したように,あくまでもマウスを中心とした限られた実験報告です。

ただし,CCD−17にはこれまでのサプリメントにない抗がん効果を示す成分がより多く含まれていると言えますし,効果を立証する今後の研究にも期待したいところです。 


遺伝子治療とは


遺伝子治療とは,病気の原因となっている異常な遺伝子を正常な遺伝子に修復することを目的としています。すなわち,遺伝子の正常な機能を回復させることで,病気を治すことを目的とした治療です。
 
しかし,現在の技術では,病気になっている細胞の異常な遺伝子を修復することは困難です。そこで病気の原因となっている異常遺伝子の正常型を組織細胞内ではたらかせ,低下した細胞機能を回復させる治療法が遺伝子治療としておこなわれています。

遺伝子治療はまだ臨床試験の段階で,国内では10カ所の大学病院や施設で行われたにすぎません。しかしいくつかはがんの末期患者にも大きな成果を上げており,今後はがん治療の中心となっていくことはまちがいありません。

 

遺伝子のベクター(運び屋)とは

がんの遺伝子治療において正常な遺伝子をどのように体内の細胞に送り込むかが問題です。そこで正常な遺伝子を乗せ,細胞内に入り込むベクター(運び屋)が必要になってきます。

そのベクターとしてウィルスを利用することが考案され,またウィルス以外では,脂質人工膜の一種であるリポゾームが利用されています。 

臨床に主に用いられているのはウィルスベクターであり,なかでもレトロウィルスとアデノウィルスが主流です。 ウィルスは細胞内に入り込みやすい性質を持っているので,遺伝子を送り届けるには都合がよいのです。

遺伝子治療の種類

免疫遺伝子治療

がんの遺伝子治療の約60%をしめます。免疫に関する遺伝子を利用して,がんに対する免疫細胞を活性化させるというもので,多くが細胞障害性Tリンパ球(CTL)の反応の増強を目的としています。

実際使用されている遺伝子としては,免疫細胞を活性化させるインターロイキン,GM-CSFなどのサイトカイン産生遺伝子や,がん細胞と免疫細胞を結びつける接着因子遺伝子,免疫細胞ががん攻撃の目印とするがん抗原遺伝子などがあります。


これらの遺伝子をベクターによりがん細胞またはリンパ球に運びこむことで,免疫細胞が活性化するというしくみです。


自殺遺伝子治療(プロドラッグ法)
ウィルスや細菌が持っている酵素の一部には,本来人には毒性がない薬剤を変化させ,細胞に対して毒性を発揮するものがあります。

この酵素をベクターによりがん細胞へ運びこませた後,毒性を発揮する前の薬剤(プロドラッグ)を投与することで,がん細胞に運び込まれた酵素により,その薬剤は毒性化し,がん細胞を死滅させます。

この治療では単純ヘルペスウィルスのチミジンキナーゼ遺伝子と抗ウィルス薬のガンシクロビルが組み合わされたりしています。

がん抑制遺伝子治療
がん抑制遺伝子であるp53遺伝子は細胞増殖を制御しており,多くのがん患者ががん細胞内でこの遺伝子の機能が失われていることがわかっています。

そこでこのp53遺伝子をベクターによりがん細胞内に運び込むことで,そのp53がつくるタンパクにより,がん細胞が死滅したり,増殖を停止したりします。その他にはRB遺伝子やBRCA-1遺伝子なども使われています.
     
   日本における遺伝子治療臨床研究

1995年 ADA異常による重症複合免疫不全症(北海道大)
1998年 第W期腎癌にGM-CSFを用いた免疫遺伝子治療(東大医科研)
1999年 肺非小細胞癌にp53癌抑制遺伝子治療(岡山大)
食道癌にp53癌抑制遺伝子治療(千葉大)
2000年 悪性グリオーマに対する免疫遺伝子治療(名古屋大)
乳癌に対するMDR1遺伝子治療(癌研究会)
前立腺癌に対する自殺遺伝子治療(岡山大)
2001年 ASO,Buerger病に肝細胞増殖因子を用いた遺伝子治療(大阪大)
2002年 神経膠芽腫に対する免疫遺伝子治療(東大医科研)
白血病造血細胞移植後GVHD予防(筑波大)



温熱療法とは


がん細胞は熱に弱く42度以上の熱で死滅すると言われています。それは正常細胞に比べ,がん細胞は血管が十分に行き渡っていないので血液による冷却効果が低いことやがん細胞自体熱に対する感受性が高いからであると考えられています。

このように熱に弱いがん細胞を加熱することで死滅させようというがん治療法を温熱療法と言い,ハイパーサーミアとも呼ばれ,放射線治療や化学療法と併用されることが多い治療法です。

温熱療法の種類 
 
温熱療法はラジオ波では70度程度,マイクロ波では300度程度の高温で焼きますが,遠赤外線や電磁波,超音波を使って体温よりやや高い温度で熱する方法もあります。

ラジオ波焼灼療法,マイクロ波凝固療法は,特殊な針を体外から患部へ差し込み,通電することにより病巣を凝固・壊死に陥らせる治療法です。マイクロ波では直径1cm,ラジオ波では直径2〜3cm程度の範囲の組織を完全に熱凝固することができるため,比較的小さな肝細胞がんに対する安全かつ確実な,新しいがん治療法として期待されています。
 
ラジオ波はマイクロ波より温度が低いため広い面積の治療が可能であり,3cmの腫瘍が3個以内,5cm以下の腫瘍が1個の場合対象とされています。
 
体に与える影響は非常に小さく,入院期間も1週間以内です。また肺がんや子宮がん,乳がんなどにも使われはじめています。しかし治療温度が高いので比較的がんが小さい場合のみ可能です。

遠赤外線を用いる方法では患部または全身に遠赤外線を照射し,体の深部の患部をを40度から41度程度に温めます。安全で,免疫力を高め,がんの痛みも軽減されるという報告もあります。副作用もないのが利点ですが,がんを直接死滅させるには温度が低いという欠点もあります。

新しい温熱療法

 
近年電磁波をがん細胞にあて,がん細胞の電磁波伝導率の低さを利用して,がん細胞を発熱させ付近の正常細胞にダメージを与えずにがん細胞を殺す高周波加温治療装置「サーモトロン」が開発され,成果をあげています。

この治療では患部を外部から二枚の平板電極で挟み電磁波加温によって,浅部臓器から深部臓器まで治療できる装置です。放射線及び化学治療を増強し,免疫効果,QOLの向上が期待できます。

この装置は日本が世界にさきがけて開発したものであり,脳腫瘍以外のがんにほとんど活用でき,かつ副作用もほとんどない画期的なものです。

この治療方法以外に超音波を利用したものもあります。またラジオ波と同じ中波を皮膚の上から放射し,がん細胞を死滅させるスパークシャワーという方法も開発されています。

このように理論的には副作用もなく,画期的な温熱療法ですが,欠点もあります。それはあまり温度が高いと患者が熱感や疼痛などを感じるため,あまり温度を上げられないという点と,がん全体を加熱することが難しく,がん細胞を完全に消滅させることは難しいという点です。しかし,放射線との併用は2倍近い効果が生まれています。
 
患者への負担が少ない温熱療法は現在でもより高度な機器の開発競争が世界的に行われており,今後の技術の進歩によりがん治療の柱ともなっていくでしょう。


温熱療法について詳しく知りたい方は「癌の温熱療法ハイパーサーミア」のホームページをご覧ください。



レーザー治療とは


従来の外科療法では小さな部分のがん治療のためにかなりの広範囲の正常細胞をも摘出しなければならず,体へのダメージも大きく,術後のQOLを下げてしまうという欠点もありました。そこでレーザー光と内視鏡を組み合わせた内視鏡レーザー治療法が開発され,患部にピンポイントで照射することができ,成果を上げています。

レーザー療法には高出力レーザーを使用して腫瘍を焼く腫瘍焼灼法と低出力レーザーを用いて薬品の光化学反応でがん細胞を殺傷する光線力学的治療法が(PDT)があります。

レーザー治療は正常細胞へのダメージが少ない治療法ですが,特にPDIはレーザーのエネルギーが少ないため,腫瘍周辺の正常な細胞にはほとんど影響を与えないというメリットがあります。

PDTはがん細胞に集まりやすく,レーザー光に反応しやすい薬剤を注射することで,レーザー照射により活性酸素を発生させがん細胞だけ攻撃する方法です。

レーザー療法は内視鏡の入るところならどこでも照射でき,がん治療の分野では今後さらに活用の範囲が広がるでしょう。


 

 
  抗がんサプリメント
   
これから紹介する各種サプリメントは,多くが健康食品として販売されているものです。これら食品群はメーカーにより質も異なり,効果は体質による個人差が大きく,人によって効果のあるサプリも異なります。

また食品としての扱いなので,作用・効果を比較,分析しての臨床データが少なく,多くが体外や動物実験でその効果を検証したにとどまっています。

現在はがんに効くと言われるサプリは種類も多く,どれを選択するのがよいのか迷うということも多いと思いますが,できるだけ多くの患者が参加した臨床比較試験で効果があると実証されたものを選択するのがよいでしょう。
 
ここではがんの治療サプリメントとして評価が高いものを選んでみました。多くが手術や放射線,抗がん剤治療との併用ができ,治療の効果を高めるというメリットがあります。


キ ノ コ 系 サ プ リ メ ン ト
一時期話題になったアガリクスやメシマコブなどに代表されるキノコ系サプリメントにはキノコに含まれるβグルカンという多糖類がインターフェロンなどの生理活性物質の分泌を促進し,免疫細胞を活性化する作用があると言われています。

実際にカワラタケから抽出された成分は「クレスチン」,シイタケからのものは「レンチナン」,スエヒロタケからのものは「ソニフィラン」と呼ばれ,がんに効く医薬品として認可されています。

多くのキノコにはこの多糖類のβグルカンがふくまれており,概して抗腫瘍効果はあると考えられますが,それぞれのキノコにはβグルカンの量だけでなく,水溶性,分子の大きさ,分岐度によって違いがあり,また加工による違いもあるので,抗がん効果も異なると言われています。

ア ガ リ ク ス 
アガリクスはアガリクス茸とも呼ばれていますが,抗がん効果の大きなキノコとして話題になりました。このキノコはもともとブラジルの高温,多湿のピエダーテ地方に自生していたもので,学名をアガリクス・ブラゼイ・ムリルと言い,和名ではヒメマツタケあるいはカワリハラタケと呼ばれています。

このキノコが注目されるきっかけとなったのは,この地方に長寿の人が多く,がんになる人も非常に少なかったことから,この地のみに自生しているアガリクス茸と関係があるのではと推察されたためで,その後の動物実験などの研究により,抗腫瘍効果が認められました。

さらにこのアガリクスは,レーガン元大統領が皮膚がん治療の手術の後長期にわたり服用し,再発・転移がなかったため,「さすが,神のキノコだ。」と賞賛したことで,一躍有名になりました。

日本でもアガリクス他キノコの抗腫瘍動物実験が東大医学部,国立がんセンター,東京薬科大学で行われています。

この実験はマウスにサルコーマ180というがん細胞を接種し,そのがん細胞がマウスに根づいてからキノコのエキスを10日間,投与し続けて,4〜5週間後その成果をみるというものです。

その結果が下の表です。がんが治癒した割合を全治率といい,その後全治したマウスに再びサルコーマ180を摂取し,根づかず,発病しない割合を阻止率としています。

 
各種キノコの抗腫瘍性動物実験     
キノコ名 投与量 mg/day/匹 全治率% 阻止率%
 アガリクス茸 10 90.0 99.4
 チョレイマイタケ 10 90.0 98.5
 メシマコブ茸 30 87.5 96.5
 キコブ茸 30 66.7 87.4
 カイガラ茸 30 57.1 70.2
 マツタケ 30 55.5 91.3
 シイタケ 30 54.5 80.7
 カワラ茸 30 50.0 77.5
 ヒラタケ 30 45.5 75.0
コフキサルノコシカケ茸 30 45.5 64.9
 ベッコウ茸 30 30.3 44.2
 ナメコ茸 30 30.0 86.5
 エノキ茸 30 30.0 81.1

この表からもわかるように,アガリクスががんの全治率,阻止率ともに最も高い結果を示しています。しかしこれはあくまでもマウスによる実験のデータであり,人に対しての作用・効果はまた異なってくる可能性もあります。

医薬品として認可されるためには,人に対する多くの臨床比較試験のデータが必要になりますが,現時点でアガリクスはあくまで健康食品として扱いなので,人に対する検証データは得られていません。

アガリクスはβグルカン,αグルカン,βガラクトグルカンなどの多糖類の他,ビタミンやミネラル,リノール酸やパルミチン酸といった脂質などが含まれており,特に抗がん作用のあるβグルカンの含有量はキノコ類の中でも最大です。そのような多糖類が免疫細胞を活性化させると言われています。 

また,エルゴステロールなどの脂溶性成分も含まれており,これらが相乗的にがん細胞に作用して,抗腫瘍効果を上げていると考えられています。

また,アガリクスには血糖降下作用もあり,また動脈硬化などの生活習慣病,女性の更年期障害にも効果があるといわれています。

アガリクスはマクロファージを活性化させ,サイトカインを分泌させることで,がん細胞を攻撃するキラーT細胞を活性化させます。さらにNK細胞を活性化したり,腫瘍を壊死に導く腫瘍壊死因子TNF−αというサイトカインも分泌させます。このように複数の抗がん作用が,効果を高めていると言えます。

このようにがんをはじめとして,様々な効果が期待されるアガリクスですが,問題がないわけではありません。アガリクスによる副作用と考えられるケースもごく一部ですが報告もされており,注意が必要です。副作用として,アレルギー性の発疹や黄疸などが発症したという報告もあります。

このような例は少数ではありますが,このような健康食品を服用する場合は容量に注意するだけでなく,医師にも相談したほうがよいでしょう。

またキリンウェルフーズ社の「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」について,発がん作用を助長・促進する作用が認められたため,同社は販売停止と回収を行いました。

今のところ他社は特に問題になっていないことからアガリクス自体の問題というよりも外国での加工・製造工程で何らかの問題があった可能性も指摘されています。


また,アガリクスをはじめとするキノコに含まれるβグルカンは,煎じて摂取しても高分子多糖のため,体内になかなか吸収されません。したがって,低分子化させた水溶性のものの方が消化吸収されやすいといわれています。
 


メ シ マ コ ブ
メシマコブという名前はこのキノコが長崎県にある,男女群島の女島の野生の桑にこぶ状に自生していたことからこのように呼ばれるようになりました。 
 
日本では30年以上も前から,抗がん効果が指摘されていましたが,当時は自生数も少なく,人工栽培が困難であったため,あまり話題になりませんでした。

しかし,韓国の製薬会社がメシマコブの菌糸体の培養に成功し,韓国では医薬品として認可されたことから注目されるようになりました。実際に韓国ではがん治療薬としての多くの医療機関で使用されており,信頼度は高いと言えます。

これまでの研究により,メシマコブの中でも高い抗がん作用を持つ2種類菌株が発見され,「PL2」「PL5」と命名されています。

メシマコブが他のキノコと違う点は,ヘテロβ−D−グルカンというタンパクと結びついた多糖類が多く含まれていると言う点です。 したがって腸管から多く吸収されやすいという特徴をもっています。

メシマコブの抗がん作用としてがん細胞増殖,転移抑制作用,抗がん剤との併用による相乗効果,抗がん剤の副作用軽減効果などが報告されています。

日本においての研究では,膵臓がんや前立腺がんに効果があるだけでなく,キノコの1種のチャーガとの併用による抗腫瘍効果や放射線防御効果などが報告されています。
 
アガリクスのページで紹介したように,メシマコブはマウスを使った実験ではがんの全治率は87.5%,阻止率は96.5%とアガリクス,チョレイマイタケに続いて,高い抗腫瘍効果を発揮しています。

また韓国の延世大学は,メシマコブを使った臨床比較試験で,免疫活性に効果があった例を報告しています。これは胃がん手術後の患者に,抗がん剤にメシマコブをプラスし投与したグループと抗がん剤だけ投与したグループとにわけ比較した試験です。

メシマコブグループは免疫細胞のNK活性が25.8%であったものが4ヶ月後には43.4%に達し,一方で抗がん剤だけのグループは免疫活性が上がっていないという結果でした。

またメシマコブはがん以外でもアトピー性皮膚炎や糖尿病などにも効果があるとされ,副作用も今のところ報告されていません。

このようにメシマコブは多くの機能を持ち,抗がん剤等の化学療法や放射線療法との併用も問題なく,特に抗がん剤と併用するケースでは抗がん剤の作用を高め,しかもその副作用を抑えるはたらきもあるという大きなメリットのあるサプリメントです。


A H C C
AHCCは活性化多糖類関連化合物という意味で,Active(活性された)Hemi-Cellulose(ヘミセルロース)Compound(集合体)という単語を略したものです。これは札幌のバイオ化学企業の(株)アミノアップ化学が開発し,販売している機能性食品で,複数のキノコの菌糸体を培養し,酵素処理をほどこしたものです。 

AHCCの主成分は多糖類ですが,AHCCが天然のキノコ系食品と異なるのは天然のキノコのβグルカンという多糖類に対し,アセチル化αグルカンという多糖類が含まれているという点です。

このαグルカンはβグルカンより分子量が小さい多糖類であり,このため腸管での消化吸収がよく,より効率的に免疫活性が行われるということです。


関西医科大学第一外科の上山泰男教授らは,肝細胞がん患者269人を対象にした前向きコホート研究で,機能性食品(AHCC)が術後の予後を改善させる効果があることを報告しています。


調査は,92年2月から01年12月まで,関西医科大学第一外科で,肝切除術を施行し,組織所見で肝細胞がんと診断された269人の患者を対象としました。

AHCCの効果としてインターロイキン12などサイトカインの産生を増加させ,NK細胞やキラーT細胞の活性化を促進させることやがんを抑制させる腫瘍壊死因子TNFαの産生を促進させることなどがあげられます。

被験者をAHCC投与群と対照群(非投与群)に分け,AHCC群には1日3g(朝,昼,晩の食後)を摂取させ,解析できた222人のうちAHCC群113人は,対照群109人に比べて,無再発期間が長く,生存率が上昇したということです。5年生存率ではAHCC群が約70%であったのに対し,対照群は約50%でした。


また肝臓がん再発率では,対照群の72人(66.1%)に対し,AHCC群は39人(34.5%)と減少し,死亡率でも対照群の51人(46.8%)に対し,AHCC群は23人(20.4%)と減少したということです。


また,被験者は全てC型肝炎ウイルスの保菌者で,AHCC摂取によりウイルスが減少するなどの改善効果が見られたことから,肝がん以外の肝機能障害の予防にも有効であることが立証されました。


今回の調査では,術後にAHCCを摂取している患者の生存率が高いことが判明し,手術や抗がん剤と,免疫療法を組み合わせる統合医療の重要性が指摘されています。


機能性食品でこれだけのデータが得られた例は少なく,副作用もほとんど報告されていません。また,抗がん剤や放射線の副作用も軽減できることが報告されています。 したがって,これも抗がん食品の選択肢の一つと考えてもよいでしょう。



マ イ タ ケ エ キ ス・Dーフ ラ ク シ ョ ン
マイタケはサルノコシカケ科の食用キノコで,学名をグルフォーラ・フロンドウザと言います。原産地は日本の東北地方ですが,人口栽培技術の成功により,安価に入手できるようになりました。

マイタケには多糖類,たんぱく質,核酸類,鉄,カリウムなどのミネラル,ビタミンB,D群,植物繊維等,健康に役立つと言われる成分が豊富に含まれています。

1991年に日本の国立衛生研究所などが,マイタケエキスには抗エイズ作用があることを発表しました。アメリカでもこの研究を引き継ぎ,アメリカ国立がん研究所ではマイタケから抽出されるD−フラクションには抗エイズ効果があることを立証しました。

当初はエイズの治療薬として注目されたD-フラクションですが,その後,エイズにかぎらず,がん治療にも効果があることが明らかになってきました。

マイタケには他のキノコ同様,免疫活性を促進する多糖類のβグルカンが含まれています。マイタケから抽出されたD−フラクションと呼ばれる成分も多糖類ですが,βグルカンを精製する過程で得られたもので,強い抗腫瘍性が認められています。 マイタケD−フラクションの具体的な効能としては免疫細胞マクロファージ,NK細胞,T細胞の活性化などです。

神戸薬科大学では,食用きのこ36種類をがんが移植されたマウスにより調査し,マイタケのD−フラクションが最も強い抗腫瘍効果を持つことを発見しました。

さらに2002年,にはステージT〜Wと診断された22歳〜56歳のがん患者に投与する試験が行われ,肝臓がんの患者の58.3%,乳がんの患者の68.8%,肺がんの患者の62.5%に症状の改善がみられました。しかし,白血病や脳腫瘍,胃がんの患者の改善率は10%〜20%であったということです。

またこのマイタケを抗がん剤と併用した結果,化学療法単独に比較して免疫細胞の活性が1.2倍〜1.4倍に高まることも確認されました。

このD−フラクションはアメリカで評価され医療現場でも広く使用されるようになり,現在,FDA(米国食品医薬品局)はマイタケ使用の臨床試験に認可を与え,「進行性の乳がん」および 「前立腺がん」患者を対象に臨床試験が行われています。

このマイタケD−フラクションは乳がん,肺がん,肝臓がん,がん細胞の増殖が比較的遅い子宮がん,卵巣がんなどに高い効果があると報告されています。

また副作用も報告されておらず,高血圧や糖尿病,アレルギー,慢性気管支炎にも臨床試験で効果があったということが報告されています。
 


植 物 系 サ プ リ メ ン ト
フ コ イ ダ ン
フコイダン(fucoidan)は,モズクやメカブ,昆布などの海藻類に含まれるヌルヌルとした部分に多い成分で,植物繊維の一種です。化学的には、「Dキシロース」「Lフコース」を主成分とした,硫酸基やウロン酸が結びついた粘質多糖類です。
 
近年,このフコイダンががん細胞のアポトーシス誘導作用があることが発見され,がん治療に有効な成分として注目されるようになりました。アポトーシスとは細胞自らが自己の細胞を死滅させる作用で細胞の自殺とも訳されます。

このフコイダンががん細胞に接し,がんのレセプター(受容体)と結合すると,がん細胞の核に信号が送られ,DNA分解酵素が働き,DNAが切断され,がん細胞は自滅してしまいます。 またこの作用は正常細胞には働かず,正常細胞はダメージを受けないことがわかっています。
 
三重大学の研究発表では,シャーレで培養したがん細胞に,フコイダンを加えて経過を観察したところ,フコイダンを加えて24時間後には,ほとんどのがん細胞がアポトーシスを起こして消滅することが報告されています。

またがん細胞移植マウスにフコイダン含有食品を2週間投与した研究では,対照群に比較して,フコイダン投与群はがん細胞の増殖が明らかに抑制されたということです。

人に対する臨床試験では,フコイダンと霊芝エキスをがん患者14名に12週間投与した臨床試験で,NK活性の上昇,腫瘍マーカーの改善,自覚症状の改善が認められたということです。

しかしこのフコイダンは分子結合が強く,したがって吸収されにくく,吸収されたとしても数%であるという報告もあります。したがって低分子化したものの方が良く吸収され,効果も大きいと報告されています。

このフコイダンの注目すべき効能はがんのアポトーシス誘導作用だけでなく,胃粘膜保護作用や胃潰瘍治癒促進作用もあるということで,ラットの実験によっても確認されており,胃潰瘍患者への3ヶ月投与では7例2例が改善され,6例中4例で自覚症状が改善したということです。

このようにフコイダンには,アポトーシス誘導作用や免疫細胞活性作用や,粘膜保護作用の他にがんの血管新生を抑制作用もあると言われ,それらが相乗効果を生んでいると考えられています。

ただ,この食品で注意しなければならないことは,海藻はヨードを大量に含んでおり,ヨードは新陳代謝を促進する甲状腺ホルモンをつくるのに必要な物質ですが,それを取り過ぎてヨードの血中濃度が上がりすぎると,甲状腺ホルモンの合成などが抑制され,甲状腺機能低下症を起こしたり,甲状腺がはれたりすることがあります。

したがって,大量の摂取は問題もあり,ヨード成分を除去したものが望ましいといえるでしょう。
 


タ ヒ ボ 茶(紫 イ ペ)
タヒボ茶は紫イペ茶とも呼ばれ,原料となるタヒボ(紫イペ)は南米アマゾン川流域の特定地域に生育するノウゼンカズラ科に属する紫の花を咲かせる大木です。

タヒボ茶はその木の外皮と木質部の間の数ミリの内部樹皮を原料にした天然木茶です。 「タヒボ」とは,古代の口伝の言葉で,「神の恵み」を意味し,インディオたちは,健康の源としてこの木を崇めていたそうです。
 
近年,タヒボ茶が注目されるきっかけとなったのは,末期がん患者への鎮痛剤として用いられるようになってからであり,タヒボ茶を末期がん患者に飲ませると,痛みが緩和されるだけではなく,投与を続けて行くうちに腫瘍が縮小する現象が多くの患者にみられ,研究の対象となりました。

タヒボ茶にはナフトキノン,アンソラキノン,ラパコール,システロール,多糖類,鉄分,ビタミン,ミネラルなど実に多くの成分があり,まだ科学的に解明されていない成分もあると言われています。

特に,このなかでがんへの有効成分として考えられているものにナフトキノンの色素成分の一種があります。これはがん細胞だけを選択的に死滅させることができ,正常細胞への影響がなく,副作用もない成分と言われています。

近年の研究により,この色素成分が,がん細胞を死滅させるメカニズムも解明されてきています。それはナフトキノンの色素成分の一種が,がん細胞のミトコンドリアで発現したタンパクと反応し,活性酸素を発生させ,がん細胞を破壊するというものです。

金沢大学がん研究所免疫生物部医学博士である故坂井俊之助博士の紫イペの研究発表によると,培養された,人とマウスの胃がん,脳腫瘍,リンパ腫,肝臓がんのがん細胞に紫イペのエキスを加えたところ,24〜48時間以内にいずれのがん細胞も増殖が止まり,消滅したということです。

またNK細胞〈ナチュラルキラー細胞〉活性の増強についても紫イペエキスの投与でNK細胞活性が上昇することが判明してます。

このようにタヒボ茶の薬理作用は,がん細胞をアポトーシスへ誘導する作用だけでなく,がんに対する免疫活性を高めたりする作用もあり,さらにはがん細胞の血管新生を抑制する効果があるともいわれています。 

この他にもタヒボ茶には,糖尿病の改善,抗酸化作用や,抗炎症作用,鎮痛作用,赤血球増加作用などがあることも報告されています。


ア ラ ビ ノ キ シ ラ ン
アラビノキシランはとは熊笹や稲,小麦,とうもろこしなど稲科の植物に多く含まれている成分です。植物の細胞壁は「セルロース」「ヘミセルロース」「ペクチン」といわれる多糖類と「リグニン」等で構成されてます。

このうちの「ヘミセルロース」を構成する主要な糖類が「アラビノース」と「キシロース」です。この二つの糖類を「アラビノキシラン」と呼んでいます。ヘミセルロースは一般的には食物繊維といわれるものです。

最近の研究によりこのアラビノキシランがNK細胞をはじめとする免疫細胞を活性化する作用を持っていることが明らかになり,注目されています。
 
NK細胞は免疫細胞であるT細胞が認識できないがん細胞まで殺すことができます。NK細胞はがん細胞に出会うと自己の細胞内にある攻撃物質であるパーフォリンを含んだ顆粒を放出します。パーフォリンはがん細胞に穴を開け,一方で顆粒に含まれる分解酵素でがんのDNAを分解し,完全にがん細胞を死滅させます。

またアラビノキシランはNK細胞の活性化ばかりでなく,T細胞やB細胞などの免疫細胞を活性化します。特に免疫活性化物質IL−2(インターロイキン2)との併用は相乗効果が大きく,がん治療後の再発防止などにも効果を上げています。また継続的な飲用が効果を上げることも分かっています。
 
食品として販売されているアラビノキシランには,低分子化して腸から吸収されやすくしたものもあり,このようにすることで,血中へ吸収されて直接免疫細胞を刺激するため効果が大きいと言われています。
 
また,生野菜や果物とともに摂取することで,それらの酵素のはたらきにより,効果が高まることが報告されています。

 がん患者の場合,生野菜や果物は多くは食べられない場合もあるので,植物酵素を凝縮したエキスも販売されていますのでこれらを同時に摂取するとよいでしょう。この方法により,末期患者でも症状がかなり改善されたという報告もあります。市販の野菜ジュースの多くは濃縮還元の熱処理により,酵素が失われてしまっていますので,注意しましょう


アラビノキシランのがんに対する有効性を発見した,米国のゴーナム博士によれば「1992年に24人を対象に1日の投与量を15mg,30mg,45mgと3つのグループに分けて調べたところ,30mgと45mgのグループは1週間でNK細胞の活性化が見られ,1カ月後も活動数値は上昇し,2カ月後に最高値に達した。」と臨床試験の結果を報告しています。
 
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